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2015年10月17日

ドラフト指名される選手たちの伸び代の有無

logo-npb.gif2015年のドラフト会議がいよいよ5日後に迫ってきた。今年は豊作と言って良いほど逸材が揃っているのではないだろうか。筆者自身毎年ドラフト会議は楽しみにしているわけだが、しかし時々思うことがある。それはアマチュア時代に活躍した選手ではなく、目立った戦績は持っていなくても伸び代のある選手をもっとプロで育てていくべきだ、と。

アマチュア時代に活躍をしても、プロでは鳴かず飛ばずの選手が非常に多い。その理由はいくつか挙げられるわけだが、まず筆者が挙げたいのが身体能力に頼ってプレーをしているか否か、という点だ。アマチュア野球に於いては、トップレベルの大会であっても身体能力だけで通用してしまうケースがある。

身体能力がある選手というのは、人一倍の努力などしなくても結果を出せてしまう。アマチュア時代にこの程度の意識で野球をやってきた選手は、プロに入ってから大成することはほとんどない。もちろん身体能力が高くて、かつ意識も高ければプロ野球に入っても主力として活躍し続けることができる。

例えば150km/hを超えるストレートで甲子園を沸かせた投手がいたとする。だが高校野球レベルでは、150km/hのボールを投げられればそう簡単に打たれることはない。すると球速ばかり追い求めるようになり、細かい制球力によって勝負する技術をアマチュア時代に身につけられず、プロ入り後に挫折したり、伸び悩むことが多くなる。プロ野球というレベルでは、例えば160km/hを投げられたとしても、そのボールをしっかり制球することができなければ、簡単に打ち返されてしまうのだ。

だが大谷翔平投手のように、160km/hのボールをしっかり制球することができれば、タイトルを獲得できるほどの活躍を魅せ続けることもできる。さらに言えば130km/h前後のストレートしか投げられなくても、プロで176勝を挙げた星野伸之投手という存在もある。

見分け方のポイントは、腕力に頼って投げたり打ったりしていないか、という点だ。アマチュア時代に全力投球ばかりしていた投手は、プロ入り後に伸び代を埋めることも、広げることもできず、何年も続けては活躍できないというケースが多い。だがアマチュア時代に球速ではなく、制球力で勝負をしてきた投手の場合はプロ入り後に球速がアップすることにより、故障の少ないエース格になれるケースが少なくない。

基本的に余力なくプレーをしてしまう選手は伸び代が狭い傾向にある。あくまでも「傾向」という表現であり、すべての選手がそうというわけではないのだが、筆者が観察してきた経験から、その傾向は決して無視することはできないと考えている。

今年ドラフトで指名された選手を、ぜひ「パワータイプ」と「リラックスタイプ」に分けてみてください。そしてそれぞれの選手を数年間観察し、それぞれがどのような成長を遂げているかを追いかけてみてください。けっこうな確率で、この振り分けが的外れではないということをお分かりいただけると思います。





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