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2015年10月15日

球界に再び立ち込めてきた黒い霧

logo-npb.gifプロ野球界に唐突に影を落としてきた野球賭博問題。発端は読売ジャイアンツ・福田聡志投手だった。チームメイトである笠原将生投手に知人である野球賭博の元締めを紹介されたと言う。野球賭博はもちろんのこと、それを紹介したという行為も野球協約違反となる。

福田投手は1軍での登板はなかったため、八百長行為は行っていないようだ。もし八百長行為があったとすれば、1970年前後に起こった西鉄ライオンズの黒い霧事件以来の大問題となる。だが八百長行為をしていなかったとしても、プロ野球選手が自らが所属するチームを対象にした賭博を行ったのだから、十分大問題と言えるだろう。ちなみにこの事件が起こってしまったために、野球くじの立ち上げは頓挫してしまった。

事件は福田投手が練習中、グラウンドに借金取りが現れたことで発覚した。それまで実際には、福田投手と元締めとの間で金銭の授受が行われたことはなかったようだが、福田投手が足を洗おうとしたのをきっかけに、元締めは福田投手の負け分を徴収しにグラウンドに現れたようだ。

さて、実際のところ野球賭博は日常的に行なわれているというのが現実だ。もちろん野球選手の話ではない。2年ほど前だろうか、筆者はQVCマリンフィールドでマリーンズvsライオンズを内野席で観戦していた。すると筆者のすぐ後ろに座る男性ふたりが、賭けに関する話をするのが聞こえてきた。ひとりはサラリーマン風の普通の見た目で、もうひとりは堅気には見えない風体だった。

ふたりの話に耳を傾けていると、10万円単位で金銭を賭けているようだった。そして先発投手によってオッズも細かく設定しているらしい。つまり福田投手の問題は氷山の一角であって、一般人や堅気ではない者を含めれて見ていくと、恐らく野球賭博を始めとするスポーツ賭博を根絶させることは不可能なのではないだろうか。

だが今回の問題を起こしたのは一般人でも、堅気ではない者でもない。プロとしてプレーをしている巨人軍の選手なのだ。これは厳粛な処分を行わなければならないだろう。福田投手だけではなく、笠原投手も含め球界からの永久追放に値すると筆者は考えている。プロ野球選手の野球賭博は、子どもたちの夢を呆気なく壊してしまう行為だからだ。

イースタンリーグを観に行き、福田投手や笠原投手にサインをもらった子どもたちも大勢いただろう。その子たちの気持ちは一体どうなってしまうのか。これから先、純粋に野球を好きでいてくれるだろうか。それを考えただけでも、福田投手と笠原投手の責任は非常に重い。

コミッショナーは各球団に調査を任せるのではなく、第三者委員会を設置してでも徹底的に球界内に立ち込める霧を晴らしていかなくてはならない。こんな有事の時こそ、コミッショナーは強いリーダーシップを発揮すべきだ。





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