マニー・マチャド,ヨーダノ・ベンチュラ,乱闘,メジャーリーグ

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2016年06月09日

159キロの死球で大乱闘が勃発したオリオールズvsロイヤルズ

  • メジャーリーグの乱闘は日本とは迫力が違う!
  • マチャド選手に当たったベンチュラ投手の球は159キロ!
  • ストレート系のボールを当ててしまっては言い訳は不可!?

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6月7日のメジャーリーグ、オリオールズvsロイヤルズで大乱闘が勃発した。死球をめぐっての大乱闘だったわけだが、ヨーダノ・ベンチュラ投手に駆け寄って行くマニー・マチャド選手の姿はもはや野球選手ではなく、ファイティングポーズはまさにファイターそのものだった。


わざと死球を当てられるケースというのはさすがにほとんどない。そのため暴力を容認することは絶対に許されないわけだが、しかし乱闘によって報復したくなる気持ちも十分に理解できる。ベンチュラ投手は100mphのボールを投げられる剛腕投手だ。マチャド選手の左脇腹に当たったボールも99mphを計測していた。つまり159km/hというわけだ。

一般の方が野球の硬式球を99mphで当てられたとしたら、ほとんど確実に骨折することになるだろう。そしてもしこれだけの球速のボールが頭部に当たったとすれば、ヘルメットには亀裂が生じ、命に関わる問題にもなってしまう。死球直後は猛然とベンチュラ投手に殴りかかっていったマチャド選手ではあるが、尋常な痛みではなかったはずだ。

この乱闘騒ぎには実は伏線があった。この試合の2回裏、ベンチュラ投手は2球連続してマチャド選手の内角をツーシーム(シュート)でえぐっていた。この2球もかなり際どく、もう少しずれていたら死球になっていた可能性もあった。この時点でマチャド選手はベンチュラ投手に対し怒りを示していたのだ。なんと言っていたのかはわからないが、ベンチュラ投手に対しかなりの罵声を浴びせている。

マチャド選手の今季は打率.303で15本塁打を放っている。警戒されるに相応しいスラッガーだ。この1ヵ月くらいは少し調子を落としていたとは言え、今季は昨季を上回るキャリアハイをマークできそうな活躍を続けていた。それだけに怪我だけは何としてでも防ぎたい。怪我をしてしまってはキャリアハイどころの話ではなくなるからだ。

一方のベンチュラ投手は100mphのボールを投げられるにもかかわらず、今季はここまで4勝4敗、防御率は5.32、WHIPに関しては1.53という悪さだ。1イニングあたり1.53人の走者を出してしまうのだから、防御率が5点台なのも不思議はない。こう考えると投手はやはり制球力が何よりも重要だと言える。100mphのボールを投げられてもこの成績なのだから。

ちなみに今回の乱闘事件は状況も良くなかった。5回裏に死球を受けたわけだが、この時点で5ー1とオリオールズがリードを広げていた。接戦の終盤で内角を厳しく攻めるのならまだ理解も示せるが、5失点している時点でストレート系のボールで死球を当ててしまうのは拙い。

変化球がすっぽ抜けてしまったのならば球速も遅く、当たったとしてもそれほど痛くないため同情もできる。しかしストレートの系のボールで死球を当ててしまったとなれば言い訳することはできない。これは完全に死球覚悟で内角を狙って投げたと判断されても仕方がない。

昨季までは2年連続で2桁勝利を挙げているベンチュラ投手だっただけに、マチャド選手も怒りを抑えられなかったのだろう。マチャド選手の目線で考えれば、「2年連続で2桁勝っている投手なのだから、狙って投げてきたとしか思えない」ということになる。これがメジャーに上がってきたばかりの投手であれば、威嚇するだけでも十分だったかもしれない。しかし相手が2年連続で2桁勝っている投手だっただけに、マチャド選手も黙っていることができなかったのだろう。

日本のプロ野球でも年に数回は乱闘騒ぎが起こるが、さすがにメジャーほどの迫力はない。とは言え死球も痛いわけだが、もしマチャド選手のパンチがベンチュラ選手に命中していたら、ベンチュラ選手も決して無事ではいられなかっただろう。





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