デイヴィッド・オルティス,ビッグパピ,ボストン・レッドソックス

トップページ > ア東 ボストン レッドソックス
2016年06月02日

ビッグパピことオルティス選手は球史に残る心優しきスラッガー

  • ビッグパピことデイヴィッド・オルティス選手は今季限りで引退
  • オールスター投票は全米2位の96万票!
  • パワーよりも技術が優れているオルティス選手

david20160602.jpg

ボストン・レッドソックスのビッグパピこと、デイヴィッド・オルティス選手は今季限りでの引退をすでに表明している。近年プロ野球選手の引退に対する考え方は変わってきているのだろうか。オルティス選手の今季の成績を見る限り、とてもじゃないが引退する選手の数字ではない。


今季はここまで46試合に出場し打率.335、本塁打14、打点47という数字を出しており、オールスター投票でも96万票を集め全米2位というポジションをキープしている。引退間近というよりは、全盛期の選手にしか見えない。それでもオルティス選手は今年41歳になる。これまで怪我も経験しているわけだが、本人の感覚に於いては決して万全なコンディションではないのかもしれない。

イチロー選手の場合、必要とされなくなるまでプレーし続けることを明言しており、51歳まで現役を続けることを目下の目標にしているようだ。このイチロー選手のような考え方もあれば、オルティス選手のように潔い引き際を定める選手もいる。どちらが良いかという問題ではない。これは選手個々が持つ美学であり、他人がとやかく評価していいことではなく、どちらも正しい判断だとしか言えない。

今季はここまで46試合で14本塁打を放っているオルティス選手だが、これは1試合当たり0.3本塁打という数字となる。シーズンに換算すれば48本塁打というペースで打ち続けている。単純にホームランキングをも狙えるようなペースであり、繰り返すが引退間近の選手が通常出せるような数字ではない。

オルティス選手はメジャーを代表するスラッガーであるわけだが、しかし当然ながらパワーだけで打っているわけではない。パワー以上に素晴らしい技術を身につけているからこそ、メジャーリーグで20年間も活躍し続けることができたのだ。ボールを捕らえる技術、力をボールにぶつけていく技術はメジャーリーグでもトップクラスの選手だ。

パワーだけがあっても打球を常時遠くへ飛ばすことはできない。パワーを効率良くボールにぶつけていかなければ、コンスタントにホームランを打つことはできないわけだが、オルティス選手はそのレベルの高い技術を持っているのだ。そのため全力でバットを振らなくてもボールをスタンドインさせることができる。一言で言うならば、無駄のないスウィングをしているという表現になる。

引退後は家族のために時間を使うのか、それとも指導者の道に進むのかは筆者にはわからない。だがオルティス選手が今まで見せてくれている人柄を思えば、家族のために時間を多く使いたいと考えているのではないだろうか。

ビッグパピとはオルティス選手のニックネームであるわけだが、パピとはスペイン語で「パパ」という意味だ。また、オルティス選手はクッキーモンスター(セサミストリート)と呼ばれることもある。どちらにしても心優しいからこそ付けられたニックネームであり、オルティス選手の人柄をよく表してくれるものだと思える。

ビッグパピのプレーをリアルタイムで観られる時間はもう僅かしか残っていない。この球史に残る心優しきスラッガーのプレーを、筆者はしっかりと目に焼き付けておきたいと今強く思っているのである。





日刊野球ネイションの記事はすべて筆者ことKazuが個人見解の元、すべてオリジナルで作成いたしております。無断転載はお断りしておりますので、転載・転用をご希望の方は必ずご一報くださいませ。ご協力よろしくお願いいたします。
日刊野球ネイション
Copyright(C) 2015-2016 日刊野球ネイション All Rights Reserved.