イチロー,ピート・ローズ

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2016年06月17日

イチロー選手の偉業と日本プロ野球OBのダブルスタンダード

  • プロ通算でピート・ローズ選手を追い抜いたイチロー選手!
  • この記録はローズ選手を抜いたと見るべきか?参考記録とすべきか?
  • 抜いたと見るならば、名球会と外国人枠の存在はどうなるのか!?

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マイアミ・マーリンズのイチロー選手がまたも偉業を成し遂げた。6月15日、ペトコパークで行われたパドレス戦で、イチロー選手は捕手への内野安打によりプロ通算4256本目のヒットを記録した。これはかつてシンシナティ・レッズで活躍したピート・ローズ選手に並ぶヒット数だ。そして同試合、さらにライト線への二塁打を放ち、4257本とローズ選手を追い抜いた。これには敵地でありながらパドレスファンもスタンディングオベーションでイチロー選手を讃えた。


世間では、イチロー選手の記録はあくまでも参考記録でしかないという考え方がある。それはこの数字がメジャー通算ではなく、日本で記録した1278安打も含まれているからだ。筆者はどちらかと言えば、参考記録派だ。野球のレベルを考えれば、やはり日本のプロ野球よりもメジャーリーグの方が高いと実感している。

これがもし、日本人打者の大半がメジャーで期待通りの活躍をしていたならば話は変わってくる。だがメジャーで期待通りに活躍できた打者などほとんどいない。松井秀喜選手でさえも、メジャーではホームランバッターにはなれなかったのだ。

イチロー選手は51歳まで現役を続けたいと語っている。51歳まで活躍を続ければ、きっとメジャー通算でピート・ローズ選手の記録を抜くことになるだろう。そう考えると、イチロー選手はまだまだファンに楽しみを残してくれている。

かつてチームメイトだったAロッドことアレックス・ロドリゲス選手も、イチロー選手を讃えながらも記録に関しては参考記録というスタンスを取っている。Aロッド曰く「メジャーは唯一無二」だからだ。これには筆者も賛成だ。メジャーリーガーにはそれだけのプライドを持ってプレーし続けてもらいたい。

イチロー選手がかつて所属していたマリナーズはこの記録を「ワールドタイトル」と名付けた。つまりはメジャーリーグ内ではあくまでも参考記録だが、世界記録としてはトップという考え方だ。これにはイチロー選手の盟友であるケン・グリフィーjr.も同調している。

日本では今回の記録をピート・ローズ選手の上を行くものとして認めさせたい野球界OBが多いようだが、しかしそれを言うならばプロ通算で2000本安打、200勝、250セーブを達成した助っ人選手を名球会入りさせたり、外国人選手の登録枠撤廃を先に語るべきだろう。こちらではいいが向こうでは認めろ、と言うのは身勝手であり、これはダブルスタンダードでしかない。

筆者は野球指導に携わる仕事をしているのだが、選手たちには常々「怪我をしないことが一番大事」だと伝えている。怪我をしないための動作技術、怪我をしないためのトレーニング方法などを指導しているわけだが、そういう意味ではイチロー選手は野球選手にとってもっとも重要な能力を持っているということになる。

イチロー選手がこのような偉業を達成できたのは高い技術を持っていること以上に、大きな怪我をしなかったためだ。これこそがイチロー選手が他の選手よりも大きく勝っている点だと筆者は考えている。そして今後も怪我をせずにプレーし続けていけば、51歳までプレーすることもまったく不可能ではない。

ちなみにメジャーリーグでは、イチロー選手のマリナーズ時代の同僚であるジェイミー・モイヤー投手がロッキーズのユニフォームを着て、49歳でメジャー最年長勝利をマークしている。この記録を考えるならば、イチロー選手が51歳までプレーすることなど難しいこととは思えなくなってしまう。

イチロー選手はこれからまだまだ多くの偉業を達成していくはずだ。今回のワールドタイトルは通過点でしかない。そして次はメジャー通算3000本安打まであと21本に迫っている。この記録が達成されるのももはや時間の問題となってきた。





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