イチロー,700盗塁,成功率

トップページ > ナ東 マイアミ マーリンズ,イチロー
2016年06月03日

イチロー選手は動作に無駄がないからこそ怪我をすることもない

  • イチロー選手の動作には無駄がないから怪我もしない?!
  • 700盗塁を達成したのも一歩目で最短距離に入れるから?!
  • パーソナルコーチの存在がイチロー選手のような一流を生む!

ichiro20160603.jpg
 イチロー選手を見ていると、適切な理論がどれだけ大事かということを改めて知ることができる。一生懸命練習することは当たり前であるわけだが、それに加えて適切な理論がなければ、努力が空回りになってしまうこともある。実際そういうプロ野球選手は多く、誰よりも頑張っているのに活躍できずに引退していく選手は数え切れない。

6月2日のパイレーツ戦、7回に一塁手のエラーで出塁するとイチロー選手は颯爽と盗塁を成功させた。これが日米通算700個目の盗塁となった。日本人選手で700盗塁をマークしたのは他には1065盗塁の福本豊選手のみだ。

メジャーリーグは、日本よりも盗塁を成功させるのが難しい。その理由は単純にメジャーリーグの捕手の方が肩が強く送球が速いからだ。リッキー・ヘンダーソン選手でさえも盗塁成功率は81%だ(1406盗塁)。だがイチロー選手の成功率は日米通算で82%となる。単純にヘンダーソン選手と比較することはできないが、メジャーで500盗塁以上しながら82%の成功率を維持しているというのは素晴らしいとしか言えない。

一塁に出た時のリードの取り方も論理的だ。一歩目に入る前のスタンスを観察してみると、一歩目で最短距離に入りやすい形で構えているのがわかる。時々走力はあっても一歩目で最短距離に入っていない選手を見かけるが、そのような選手の場合はやはり成功率は下がってしまう。しかしイチロー選手は最短距離で二塁ベースに向かうことができているため、成功率を落とすことがない。

言い換えれば盗塁一つするにしても無駄がないということだ。無駄がないと言えば守備でもそうだ。この試合でイチロー選手はファインプレーを見せてくれたわけだが、無駄なく落下点に入って行けるからこそ、この試合のようなファインプレーが可能になるのだ。

打球に入るのが下手でダイヴせざるをえなくなる選手もいる中、イチロー選手の場合は無駄なく落下点に入り、他の選手では追いつけないような打球に追いつくことによりスライディングキャッチを成功させている。ファインプレーひとつとっても、イチロー選手の場合は動作に無駄がないのである。そして無駄がないからこそ怪我をすることがない。

イチロー選手は時々、高い身体能力や高い動体視力によってパフォーマンスを語られることがあるが、しかしそれ以上に論理的に無駄なく動けているからこそ高いパフォーマンスを維持できていると見るべきだろう。そして無駄のない論理的な動作を身につけるためには、適切な知識を持たなければならない。イチロー選手の場合は恐らく初動負荷トレーニングを指導した小山裕史コーチから知識を得たのだろう。

野球選手が、野球選手出身のコーチから得られる知識には限界がある。そう考えるとやはりイチロー選手や和田毅投手のように、専門知識を豊富に持つパーソナルコーチと組むというのは実に理に適ったやり方だと言える。徹底的に専門知識を学んだコーチが、その選手に必要なことを上手くピックアップして伝えてくれるのだから効率も良い。

これからの時代、野球選手はパーソナルコーチと組み知識武装した上でトレーニングに取り組む選手が強くなる。他競技に於いてこれは当たり前のことであるわけだが、しかし日本の野球界は他競技より10年も20年も遅れを取っているように見える。他競技、もしくはアメリカ球界のようにパーソナルコーチの存在が当たり前になっていけば、日本の野球選手も個々でもっと高い技術を身につけて行けるはずだ。そう、イチロー選手のように。





日刊野球ネイションの記事はすべて筆者ことKazuが個人見解の元、すべてオリジナルで作成いたしております。無断転載はお断りしておりますので、転載・転用をご希望の方は必ずご一報くださいませ。ご協力よろしくお願いいたします。
日刊野球ネイション
Copyright(C) 2015-2016 日刊野球ネイション All Rights Reserved.