イチロー,代打の代打

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2016年04月17日

なぜイチロー選手に対し代打の代打が送られたのか?!

logo-mlb.gif4月16日のマーリンズとブレーブスとの1戦、イチロー選手はスタメンを外れ6回に代打として出場した。だが相手投手が右から左にスイッチされるとさらに代打が送られ、結局イチロー選手は打席に立つことなくこの試合を終えてしまった。

果たしてイチロー選手は左投手に対して成績が悪いのか?去年の成績を見てみると右に対しては.214、左に対しては.278という打率が残っており、右投手よりは左投手の方を少し打っているという状況だ。それでも代打が送られたのは、クリス・ジョンソン選手の長打力に期待したためだろう。

だが理由はそれだけではないはずだ。クリス・ジョンソン選手は2年前までブレーブスでプレーをしていた。つまり対戦相手はかつての同僚であり、ブレーブスのことは色々と知り尽くしているのだ。残念ながらイチロー選手に対する代打の代打で登場したジョンソン選手はこの打席では三振を喫してしまったわけだが、采配としては決して間違ってはいなかったと思う。

つまりイチロー選手が信頼されていないから代打の代打を出されたのではなく、状況としてイチロー選手よりも活躍する可能性が高いから、ジョンソン選手が送られたのだ。現に昨季、ジョンソン選手は左投手に対し30打数10安打という好成績を残している。このふたりの昨季の成績を見比べれば、代打の代打は当然の采配だったと言える。実際マーリンズはビハインドだったのだから、より確率の高い攻撃を目指すことは自然の成り行きだ。

仮にマーリンズがリードしている展開であれば、イチロー選手がそのまま打席に立っていたかもしれない。だがビハインドだったのだから積極的に点を取りに行かなければ逆転することは難しい。試合としては4−6で敗れてしまったわけだが、プロセスとしてはまったく不思議のない流れだった。

以前イチロー選手は、野球選手の肉体の最盛期は27〜29歳だと語っていた。今季イチロー選手は43歳となる。最盛期からは実に15年の時間が経過したことになる。四球の数を見ると選球眼は衰えてはいないようだが、しかし肉体に関しては間違いなくマリナーズ時代とは変化しているはずだ。

筋肉は年齢を重ねるにつれ瞬発力が落ちてくる。守備のようにあらかじめ準備できる場面であればまだまだ本領を発揮できるわけだが、0.01秒の勝負になってくるバッティングとなると、さすがのイチロー選手にも若さを保つことはできない。一般的にベテラン選手はストレート系に弱くなり変化球に強くなるというのは、筋肉の瞬発力が低下することが原因だと考えられる。

瞬発力がある選手の場合、変化球に泳がされると、泳がされっぱなしになる。だがベテラン選手の場合は泳がされることにより、変化球に対しジャストタイミングになりやすいのだ。つまりそれだけスウィングスピードが低下しているということになる。40代に突入しているイチロー選手も同様で、今後イチロー選手が活躍をするためには変化球投手との対戦を監督が増やしていけるかが鍵になるのではないだろうか。

イチロー選手は若い頃から変化球にタイミングを合わせた上でストレートにアジャストしていくタイプの打者だった。つまり元来変化球打ちを得意にしている打者であり、今後イチロー選手のパフォーマンスを最大限にしていくためには、監督采配で変化球投手にどんどんぶつけていくことが最善だと筆者は考えているのである。






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