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2015年12月11日

マーリンズから終身雇用の太鼓判をもらったイチロー選手

logo-mlb.gifイチロー選手とマーリンズは今季終了時、1年契約を結び直した。だがこれはただの1年契約ではなかったようだ。マーリンズはイチロー選手に対し終身雇用という言質を与えたようだ。もちろんこれは契約上ではなく、あくまでも口約束に過ぎないとは思う。だがそうだとしても、いつ戦力外ともなりかねない野球選手にとってこの言葉を貰えることほど嬉しいことはないのではないだろうか。

プロ野球選手の選手寿命は10年にも遠く及ばない。イチロー選手であっても仮に大きな怪我をすることがあれば、シーズン中に戦力外通告を受けることだってありうるのだ。それでもマーリンズはイチロー選手に対し終身雇用という言葉を使った。これはまさに、マーリンズがイチロー選手のことをどれだけリスペクトしてくれているかという、何よりの証といえるだろう。決してリップサービスの類で言える言葉ではない。

マーリングの監督は来季からは名将ドン・マッティングリー監督が務めることになっている。今季までドジャースの指揮を執った監督だ。ドジャースでは2011年から5年間指揮を執り、2013年以降は3年連続チームを地区優勝に導いている。だがポストシーズンではその勝負強さを発揮することができず、ワールドシリーズへの出場は叶わなかった。

そのマッティングリー監督も、マーリンズがプレーオフに進出するためには必要な選手だと、イチロー選手を称えている。全盛期のイチロー選手は年間700打席以上立つことが普通だった。しかしヤンキース移籍後は出場機会は徐々に減っていき、マーリンズに移籍した今季も483打席にしか立っていない。これは全盛期の60%程度の打席数だ。

やはりイチロー選手は試合に出てこそ結果を出せるタイプの選手だ。打席の中で感覚をアジャストし、シーズンを進めながら本調子まで持っていくタイプの選手であるため、代打タイプの選手とは言えない。やはり毎日4打席以上立ってこそ好調を維持できるタイプだと、筆者はイチロー選手のことを見ている。

現在メジャー通算3,000本安打まで65本と迫っているイチロー選手も、来季は43歳という年齢になる。普通であればとっくに引退をしていても不思議ではない年齢だと言える。だが体のメンテナンスをしっかりと行い、無用な怪我をしないための努力を怠らないからこそこの年齢までメジャーリーグの第一線で活躍し続けることができている。

ちなみにイチロー選手は初動負荷トレーニングにオリックス時代から取り組んでいるわけだが、このトレーニングは関節の可動域を狭めることがなく、しなやかな筋肉を作ることができる。そのため肉離れや筋挫傷、捻挫など、筋肉にまつわる怪我もしにくくなる。ホームラン王を目指すための体を作ることはできないが、しかし怪我なく選手寿命を延ばし、ここまでプレーを続けられていることに対しては大きな効果を生んだと言えるだろう。

今季、イチロー選手は91本のヒットを放っている。イチロー選手の数字としては確かに物足りないわけだが、しかし怪我さえなければ来季中に3,000本安打を達成する可能性は非常に高いだろう。マーリンズは3,000本安打に関するビジネス面での恩恵も受けられるし、イチロー選手が若手選手に直接的に与えられる好影響もプラス材料として得ることができる。

強くなるチームには必ずチームの精神的支柱となるベテラン選手の存在がある。今季は20の負け越しで地区3位に沈んだマーリンズだが、来季はもしかしたらイチロー選手とマッティングリー監督の相乗効果により、同地区のメッツを打ち破り、悲願でもあるチーム初の地区優勝を成し遂げることもあるかもしれない。

マーリンズは過去2回ワールドシリーズを制覇しているわけだが、しかし両方共ワイルドカードからの進出となっている。この実績も素晴らしいわけだが、しかし来季こそは地区優勝をしてワールドシリーズチャンピオンになることこそが、マーリンズの悲願だと言えよう。そしてそのためにもイチロー選手には来季、3,000本安打など軽く超えていくような本数のヒットを打ち続けてもらいたいと、筆者は大きな期待を寄せているのであった。





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