李大浩,マリナーズ

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2016年02月04日

マリナーズ移籍の李大浩選手が目指すべきは、あの名指名打者

logo-mlb.gif昨季まで福岡ソフトバンクホークスの主力として優勝に貢献した李大浩選手が、シアトル・マリナーズとマイナー契約を結んだ。年俸はインセンティヴがメインになるようで、メジャー昇格することができれば最大400万ドル(約4億8000万円)になるようだ。一応は無事に契約を結ぶことができ、これでメジャーへの夢に一歩近づいた形となった。

今回メジャー契約を結ぶことができなかった背景としてはすでに報道されている通り、今季34歳という年齢と守備力というものがある。さらには体重が130kgあるとされ、走力にも期待することができない。つまりメジャー球団から見れば打つ専門の選手ということになり、少なくとも指名打者制のないナショナル・リーグでは活躍の場はほとんど得られない。そうなると実質アメリカン・リーグの15球団のみが交渉の対象となり、アジアの選手に理解のある球団に限定される。

パ・リーグTVオフィシャルYouTubeより

その中で日本プロ野球への理解度も深く、日本人選手も数多く在籍してきたマリナーズが契約に応じてくれることになった。だがそのマリナーズもイチロー選手が移籍して以来、チームは若返りを目指している。守備力、走力のない李大浩選手にどれだけのチャンスが与えられるのかは、現段階では未知数としか言いようがない。

夢であるメジャーを目指すというのは、本当に素晴らしいことだと思う。アスリートであるならば、やはり常に頂点を目指すべきだ。そういう意味では苦難が待ち受けるであろうメジャー移籍にあえて挑戦して行った李大浩選手を、筆者は讃えたい。だがそれでも、メジャー昇格への道は険しいだろう。

マリナーズには以前、エドガー・マルティネス選手というフランチャイズプレイヤーがいた。彼は今季の李大浩選手にとっては、希望とも言える存在ではないだろうか。マルティネス選手は守備力が低く、怪我をして以降は走力もほとんどなかった。だが指名打者としてチームに貢献し続け、シアトルの歴史に名を残すプレイヤーとなった。そして最優秀指名打者賞はマルティネス選手が引退した2004年に「エドガー・マルティネス賞」と改称されている。

守備力もなく、走力もなく、とにかくクラッチヒッターとしてチームに貢献し続けたマルティネス選手。そしてホームランをそれほど量産することはなく、どちらかと言えば打率を残すというタイプで言っても李大浩選手と被る部分は多い。もちろん李大浩選手がマルティネス選手になることはできない。だが彼を目指して同じ道を進むことなら可能だ。

マリナーズ側からしても、マルティネス選手の好例があったからこそ李大浩選手と契約を結んだのだろう。だがそれでもマイナー契約となったのには、李大浩選手の打撃がメジャーでも通用するかが懐疑的であったためだ。仮に打率が韓国時代よりも日本時代の方が高ければ、もっと良い評価を得られていたと思う。だが韓国から日本に移籍してから、打率は低下傾向にある。もちろんそれでも立派な数字を残してはいるのだが、しかしメジャーリーグの投手のレベルは日本球界の比ではない。

ストレートだけを見ても、ほとんどの投手が150km/h以上を投げてくるし、日本ではなかなか目にすることができないようなムーヴィングボールも多投してくる。と言うよりは寧ろ、素直な4シームストレートを投げてくる投手などほとんどいない。ストレートの多くは2シームで投げられていると言っても過言ではなく、手元で動いてくるボールばかりだ。李大浩選手はまずはそれに慣れていく必要がある。

さて、マイナー契約と言っても完全なるマイナー選手扱いではない。スプリングキャンプでは招待選手としてマリナーズのメジャーリーグキャンプに参加できるようだ。そこでどれだけアピールできるかが、開幕メジャーか否かの分かれ道となる。ホークスとの再契約を蹴ってまで選んだメジャーへの道なのだ。李大浩選手には1日でも早くメジャーに昇格し、メジャーリーガーを打ち崩す活躍を日本と韓国のファンに届けてもらいたいと筆者は期待をしていきたい。





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