ジャッキーロビンソン,ジャッキー・ロビンソン・デー

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2016年04月16日

黒人メジャーリーガーの開拓者だったジャッキー・ロビンソン

logo-mlb.gif毎年4月15日、メジャーリーグでは「ジャッキー・ロビンソン・デー」と称し、30球団全選手が背番号42を着用してプレーしている。この日がジャッキー・ロビンソン・デーになったのは2004年で、2007年から一部の選手と球団がこの日に42番を着用するようになり、2009年からは全球団の全選手が42番を着用してプレーする日となった。ジャッキー・ロビンソンは1947年4月15日にメジャーデビューを果たしたのだ。

ロビンソン選手を黒人初のメジャーリーガーと誤解されている方も多いが、実はそうではない。初めてメジャーでプレーをした黒人選手はモーゼス・フリート・ウォーカー選手だ。しかしウォーカー選手は怪我や酷い差別に悩まされ1884年に42試合に出場しただけで引退してしまった。


ロビンソン選手がプレーをしていた時代は、まだ人種差別が普通に残っていた時代だった。そもそもロビンソン選手の祖父は、奴隷としてアフリカから連れてこられた。自分の祖父が奴隷だったと想像してみてもらいたい。それがどれだけ残酷なことであるかがよくわかると思う。だがロビンソン選手がプレーをした時代は、それが普通だったのだ。

1945年にはニグロリーグという、黒人選手のみのリーグでプレーをしていたロビンソン選手だったが、ニグロリーグの待遇は劣悪なものだった。いや、リーグや球団そのものではなく、街が、である。まず黒人が入れるレストランやホテルがなかったのだ。そのため移動に使っていたバスが食堂でありホテルだった。

ロビンソン選手はニグロリーグでのプレーを注目され、ブその後ルックリン・ドジャースから誘いを受けた。現ロサンゼルス・ドジャースは、当時はまだニューヨークのチームだったのだ。ロビンソン選手は2年間はマイナーリーグでプレーをし、1947年4月10日、ついにメジャー昇格を果たし、その5日後の4月15日、ロビンソン選手は初めてメジャーのフィールドに立ったのである。今はもうなくなってしまったが、ブルックリンにあったエベッツ・フィールドというドジャースの本拠地だった。

だが最初はやはり人種差別が酷く、ロビンソン選手が入団したことによりドジャースを去っていった白人選手も数名いたほどだ。しかしレオ・ドローチャー監督が非常に理解のある人物で、肌が白かろうが黒かろうが黄色かろうが、良いプレーをしてくれるのなら起用を惜しまないから、文句がある選手はチームを去ってくれ、という趣旨の宣言をしたのだ。この大きな味方を得たことにより、ロビンソン選手は少しずつだがチームに馴染んでいった。

ディキシー・ウォーカー選手もロビンソン選手の入団に伴い移籍を志願していたのだが、一緒にプレーをし始めると少しずつロビンソン選手のプレーを認めるようになり、シーズンが終了する頃にはウォーカー選手がロビンソン選手に打撃や守備を指導する姿も見られ始めた。

メジャー1年目は151試合に出場し打率.297、本塁打12、打点48、そして盗塁29と犠打28はリーグトップだった。3年目には首位打者に輝く活躍も見せ、通算ではメジャーで10年間プレーをし、通算打率は.311という立派なものだった。

ジャッキー・ロビンソン選手は人種差別に耐え続け、そして侮辱をされた時も決して激昂せず常に紳士的に振る舞った。これはロビンソン選手をチームに呼び寄せた当時のドジャース会長、ブランチ・リッキーの教えだったと言う。リッキーは「君は偉大な選手になるのだ。仕返ししない勇気を持て」と言いながらロビンソン選手の右頬を殴った。リッキーは試したのである。ロビンソン選手もそれをわかっていた。殴られて「頰はもうひとつあります」と左頬を差し出したエピソードは、あまりにも有名だ。

リッキーの言う通り決して仕返しをしなかったロビンソン選手は、リッキーの予言通り偉大なプレイヤーになっていった。日本に於いて野茂英雄投手が日本人メジャーリーガーのパイオニアであるように、ロビンソン選手は黒人メジャーリーガーのパイオニアだったのである。もし彼が仕返しをしない勇気を持てなければ、もしかしたら黒人選手が活躍できる時代がやってくるのは、もっとずっと後になっていたかもしれない。

ロビンソン選手がプレーをした時代のアメリカには、まだ人種差別が当たり前のように残っていた。だがアメリカの現大統領は黒人であるバラク・オバマ大統領だ。時代はすっかり変わったのである。






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