ティム・リンスカム,ロサンゼルス・エンジェルス

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2016年06月19日

1年振りのメジャー復帰を果たしたティム・リンスカム投手

  • 昨年6月以来、1年ぶりのメジャーマウンドに登ったティム・リンスカム投手
  • 奪三振王の面影はなくても、投球術はメジャーリーグ屈指!
  • ストレートの球速は低下していても、チェンジアップは健在!

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ティム・リンスカム投手がエンジェルスに移籍し、初めてのメジャー登板を果たした。メジャーのマウンドは昨年の6月27日以来で、ほぼ1年振りの復帰マウンドとなった。昨年9月に手術をした股関節の回復も問題なさそうで、投球フォームは全盛期とほとんど変わらない。


ただ、球速に関してはやや低下している。ストレートは最速100mph程度のボールを投げていたリンスカム投手だが、この試合では90mph弱のボールが多かったように思う。時速で言えばだいたい145km前後だろうか。そういう意味ではもう全盛期のようなパフォーマンスを見せるのは難しいのかもしれない。

だが100mphのボールを投げなくても、メジャーリーグのマウンドで6イニングスで被安打4、失点1という好投を披露することができるのだ。野球はやはり球速ではないのだとよくわかる。ただ、ストレートに関しては球速は低下していても、チェンジアップは全盛期と遜色はないように感じられる。

この試合の奪三振は2で、かつての3年連続奪三振王の面影はない。だがチェンジアップが面白いように打者のタイミングを外し、勝負どころで上手く内野ゴロを打たせていた。パワーボールではなく、投球術で勝ったと言える素晴らしいピッチングだったと思う。それでもリンスカム投手は「もっと良いピッチングはできた」と満足していない。

さて、現在のリンスカム投手の球速は一般的な日本人投手と比較しても大差はない。それでもなぜメジャーリーグのバッターを抑えられるかと言えば、スモーキーである点と、ストレートに角度がない点を挙げることができる。

特にピッチングモーションに関しては、打者からするとボールの出所が非常に見えにくく、なかなかタイミングを合わせることができない。スモーキーと称されるピッチャーの代表格がリンスカム投手だと言えるだろう。

そしてストレートに角度がないため、打者はボールの距離感を掴むのが非常に難しくなる。そこにメジャー屈指とも呼ばれるあのチェンジアップが混じってくるのだから、打者としては対応するのがかなり難しいはずだ。手術により股関節に不安がなくなったのであれば、リンスカム投手は今季ここから10勝を挙げても不思議ではない投手だ。

それにしてもリンスカム投手は本当にファンに愛されている。この試合はアスレティックスのホームグラウンドであるO.co(オードットコー)コロシアムで行われたのだが、サンフランとほど近いということもあり、多くのリンスカムファンが球場に集まっていた。

ちなみにリンスカム投手はこの勝利の3日前に32歳になっている。老け込むにはまだまだ早い年齢だ。リンスカム投手ほどの技術があれば、あと10年はメジャーで活躍し続けられるだろう。そう考えるとここからはメジャーキャリアの後半戦ということになる。その第一歩を勝利で飾ることができ、ファンとしては本当に一安心だった。





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